(前置き)
株式会社かおる 前社長(因間利休)は、
いんま商事㈱(創業101年のお菓子の卸会社)の専務取締役を務めており、
株式会社かおるは、100%いんま商事㈱の子会社として創業しました。
創業動機は、今から15年前。
いんま商事㈱の当時代表取締役会長であった因間薫(私の父)が腎臓の病気を患い、病気で入院していた際、『お菓子が食べたい』とよく話していました。
私は、病院にお菓子を持っていくんですが、持っていくお菓子は、添加物や防腐剤を使用したお菓子、これしか身の回りで見つけることができなかったんです。
ただ、病気で入院している父(薫社長)に、『添加物や防腐剤が入ったものや病気で食べれないものが多く入った、寿命が縮んでしまいそうで嫌だ、身体に優しくておいしいお菓子はないか』と心の中で思っていました。
そこで、『自分の周りに身体に優しいお菓子が無いなら、自分が作ればいいんだ!!』と思ったものの、何が身体に良くて、何が身体に悪いのか等わからないことばかりだった。
それから、食育や栄養学について学ぶことにしました。
結果、 お菓子に多く使われている『白砂糖』は、血糖値を急にあげてしまうことや、白砂糖を分解するには、ビタミンやミネラルを多く使うので、お菓子ばかり食べていると栄養不足になってしまうことなどを知りました。
ただ、白砂糖を使わずにお菓子を作るとなると、おいしくないお菓子になってしまうので、それだと、父(薫会長)は喜んでくれないだろうから、何か白砂糖に変わるものでおいしいお菓子が作れないのか。
色々模索した結果たどりついたのが、白砂糖の代替え品として麦芽糖を使うこと。
麦芽糖を使用して作ったお菓子が『麦芽糖有飴(ありがとうあめ)』というお菓子です。
これは、白砂糖の変わりに麦芽糖を使用し、身体に優しい大豆などを中に練り込んで作った飴です。色々試行錯誤してせっかく商品はできあがったんですが、
時すでに遅し、
商品が出来上がったのは、社長(利休)の父(薫会長)が亡くなった4年後。
社長(利休)は、父(薫会長)に食べてもらいたかったが、この世にはいない。
ただ、この商品が出来たのは、今までいろいろ教えてくれ大切に育ててくれた父(薫会長)のおかげだった。
そこで、今までの感謝の意味を込めて麦芽糖が有ると書いて『ありがとう飴』という名前で発売することに・・・。
偶然にも発売日は、父(薫会長)の命日。
この偶然に、私は、『これは父(薫会長)が私にアクションを起こしなさい』という助言なのかと思った。
父(薫会長)は、亡くなる前に私に最後につぶやいた言葉
『21世紀のお菓子を頼む』
その時この言葉を思い出し、父の遺言を会社のコンセプトに会社を作りました。
また、会社の名前も父(薫会長)のおかげでできた会社なので、
父(薫会長)の薫という名前を引用し、『株式会社かおる』と命名しました。